EUROGROOVE #02

提供:小室哲哉WiKi
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EUROGROOVE #02』は,1994年10月5日に発売されたEUROGROOVEの2nd.アルバム。発売元はCutting Edge。

基本情報

曲目

No. 曲名 アーティスト名 アナログ盤
1 DIVE TO PARADISE (REMIX) EUROGROOVE feat. SILVIA  
2 SCAN ME (CAPPELLA REMIX) EUROGROOVE feat. DOMINIQUE, EINSTEIN ARIES-021
3 MOVE YOUR BODY BABY (CLUB GROOVE MIX) EUROGROOVE feat. FINAL TOUCH  
4 LEAVE THEM ALONE (RAP SINGLE MIX) TWENTY 4 SEVEN feat. STAY-C AND NANCE  
5 KEEP YOUR LOVE (EXTENDED MIX) 49ERS  
6 THE REAL THING (NEW 7" DANCE) TONY DI BART  
7 I LIKE TO MOVE IT (RADIO EDIT) REEL 2 REAL feat. THE MAD STUNTMAN  
8 HIGH ON A HAPPY VIBE (ORIGINAL 12" MIX) URBAN COOKIE COLLECTIVE  
9 TRIPPIN ON SUNSHINE (RADIO EDIT) PIZZAMAN  
10 CLOSE TO YOU (TROUBLE MIX) FUN FACTORY  
11 LIVING IN THE SUNSHINE (KM1972 MIX) CLUBHOUSE feat. CARL  
12 GET-A-WAY (AIAPLAY MIX) MAXX  
13 U&ME (MARS PLASTIC) CAPPELLA  
14 DON’T BE SHY (RADIO MIX) JAMIE DEE  
15 BE HAPPY (EXTENDED MIX) EUROGROOVE feat. FINAL TOUCH  

解説

前作に引き続きEUROGROOVEの楽曲とヨーロッパのダンスヒットを収録したコンピレーション盤であるが,いくつかの楽曲はシングルとしても発売され,より具体的にチャートを意識して製作された。この時期に,「SCAN ME」をイタリアのARIESレーベル(MEDIA RECORDS傘下)が購入し,イタリアでプロモ盤アナログがリリースされたのが,海外進出の足がかりとなった。

封入された小室哲哉による解説には、以下のように書かれている。

今作はEUROGROOVEのコンピレーション・アルバム#02です。が、今作の内容に触れる前に、#01を手にした方々から「EUROGROOVEとは?」という質問が多かったので、そちらから書き進めたいと思います。できれば、各曲のクレジットを見る前に、まずはCDを聴いて頂きたいところです。各々が個性的なアーティストですが、アルバム全体でひとつの流れや傾向があって、コンピレーションアルバムとは思えないほどのカラーでまとまっている事に気がついてもらえないでしょうか。どれが僕の作品なのか、どれがUKチャートを賑わしている楽曲なのか・・・わかりますか?

もし貴方の予想が外れたなら、僕の狙いは当たりです。CAPPELLAやMAXXを御存知の方には、それらと僕の作品に歴然とした違いがあるか否かを尋ねたみたいくらいです。もし49ERSやTWENTY 4 SEVENは知っていたが、EUROGROOVEを知らなかった方が、「EUROGROOVE MO KACCHO-II JAN」と思ってくれたなら、僕の計画は一歩前進。EUROGROOVEとは、欧米のヒットチャートに照準を絞った音楽を作るユニットです。

僕と複数のセッション・ヴォーカリストとラッパーで構成していますが、僕以外のメンバーは流動的なのが現状です。その中から欧米のマーケットに最も人気のあるヴォーカリストをチョイスしようと考えている段階です。ミックスに関しても、欧米のヒット曲を手掛けているリミキサーに積極的に発注しています。ヒット曲の要素を網羅しようとする試みと、網羅して作った曲がどんな結果を生むかの実験でもあるわけです。欧米と言っても、まずはイギリス(UK)、ドイツ、ベルギー、オランダでのチャート・インが目標です。EUROGROOVEが日本でも大きな話題になるには、その後かもしれません。

UKチャートへのランキングには少々自信があります。そのミーティングの為、最近は頻繁にロンドンへ行かなければならないので、日本での忙しさが倍増しているという状況もあるのですが・・・。

EUROGROOVEは聴いて頂いた通りダンスミュージックを基本にした音楽です。しかし、今作の中には一般のポップ・チャートでも上位にランクインされている曲も少なくありません。昨年、2 unlimitedがホイットニー・ヒューストンを抜いて、UKチャート1位になったのも記憶に新しいところでしょう。テクノというとキワモノ的に思う人もいるようだけど、UKチャート等々のヨーロッパ市場では、正当に認知されているのは事実です。所謂「本格派」と呼ばれるヴォーカリストのヒット曲と肩を並べる存在なわけです。そうした土壌ならば、僕が作る音楽も入り込めるのではないかと思うのですが・・・。

で、そうした状況の最前線にいるアーティストの音楽をくくる名前としても僕は「EUROGROOVE」という言葉を使っています。今作は、音楽的には前作の#01を継承している内容です。しかし、TWENTY 4 SEVENや49ERS、MAXXやCAPPELLAはUKチャート・インした曲を収録し、EUROGROOVEの「MOVE YOUR BODY BABY」は日本の洋楽チャート2位なので、前作よりもヒット曲の現状を映し出していると思います。2曲目の「SCAN ME」は僕の作品ですが、ここではCAPPELLAのチームがリミックスしたヴァージョンを聴く事ができます。#01に入っているオリジナルと聴き比べてみるのも面白いのではないでしょうか。

ダンスミュージックの中でもユーロビート系は何故か軽く見られがちではないでしょうか。ヒップホップ系が好き、と言ったほうが音楽通に思われる現象があるとおもいます。今なら「ジャズが入っていたほうが」なんて言うと、もうそれだけで意味もなく、クールな感じに思われがちです。ですが、僕は基本的に「これが好き」なわけで、この音にロックな要素も感じています。僕はEUROGROOVEを通して、素直に問いかけてみたいのです。「この音、このグルーヴ、実は好きなんじゃないの?」と。

そして、#03が発売になる頃には、EUROGROOVEの曲がUKチャートにランキングされていると、嬉しいのですが・・・。

ヨーロッパのヒット曲の要素を網羅する試みからは,女性ヴォーカル+ラッパーによる新ユニットの構想が生まれた。trfに続く新ユニットの結成を求める声が高まり,EUROGROOVE NIGHT内で,ヴォーカリスト・オーディションが行われた。その結果,山田桂子(KEIKO)が選出され,EUROGROOVE NIGHTの司会を務めたMarc Pantherと共にユニットORANGEが結成された。後に小室哲哉がメンバーとして加わり,1995年にglobeとしてデビューすることになる。globeのトラックダウンを多く手掛けたDave Fordも,「DIVE TO PARADISE」のリミックスで参加しており,結果的には日本国内におけるヒット曲量産の土壌となるノウハウがこの時期に蓄積されたと言える。

一方で,海外進出に関しては,この時点で微妙なズレが生じて来ていた。EUROGROOVEの楽曲がまず受け入れられたのがイタリアであったこと,49ERS(Mauro Picottoのユニット)やCAPPELLAなどのヒット曲もイタリア発で作られていたこと,小室哲哉自身が英語ネイティヴでないことなどを考えれば,小室哲哉の作る音楽がイタロハウスやとの親和性が高かった事は明らかである。「まずはイギリス(UK)、ドイツ、ベルギー、オランダでのチャート・イン」という戦略が,今から言えば無邪気なものであったのだろう。この6年後にはMauro PicottoはKOMODOをヒットさせ,再び小室哲哉の心をつかむことになるのは,必然的な流れであったのかもしれない。

楽曲解説

DIVE TO PARADISE (REMIX)

Dave Fordによるリミックス。12インチアナログの「12"" version」は,EINSTEINのラップのみを収録しており,このトラックのアナログ盤は存在しない。8cmシングルよりもキックが力強さを増したハードハウスとなっており,オリジナルよりも聴きやすい。

SCAN ME (CAPPELLA REMIX)

イタリアで作られたアナログプロモ盤(ARIES-021)には,「Additional Production M. Picotto」と記載されているが(EXTENDED MIXとCLUB MIX),CDでは「RE-MIX PRODUCED BY D.J. PIERRE & GIANFRANCO BORTOLOTTI」となっている。

MOVE YOUR BODY BABY (CLUB GROOVE MIX)

Pete Hammondによる別ミックス。まさにPWL直系のベースライン。DJ KOOのラップが入っていることもあり,小室哲哉の手癖感を感じるシンセフレーズもあり,trfの楽曲に近い物を感じる。

BE HAPPY (EXTENDED MIX)

オリジナルはアナログ盤(CTJS-5001)でしか聴く事が出来ない。こちらは,小室哲哉の声が聴こえて来そうなフレーズ。FINAL TOUCH名義だが,実質Melodie Sextonの声しか聴こえないような気がする。